平成27年度 入学者のみなさんに

生物学BIOLOGY

小学校、中学校で習う「人のからだ」


看護に必要なのは、なんと言っても「人のからだ」に
関する知識です。
これは小学校5年生で習い始めます。
そしてそのスタートはなぜか「人のたんじょう」です。
新課程の小学生は、赤ちゃんができて何週で生まれるかを勉強しています。
学校のテストにも出ます。
みなさんも小学生に負けないようにまず、「人のからだ入門」からスタートしましょう。


ボタンをクリックして開始します。
そして学習の最後に「確認テスト」をクリックしてください。PDFファイルが用意してありますので、
どれぐらいできるようになったかチェックしてみましょう。

第1章
人の体入門T


小学校では、5年生の時に「人のたんじょう」を学習し、6年生になると消化管、呼吸、血液循環を学習します。
第1章ではこれら小学校で習う「人の体」を紹介します。
生まれたばかりの赤ちゃんの体重を覚えるのは小学校5年生の時だけです。何故か中学高校では習いません。
受精や減数分裂、遺伝に主題が移ってしまいます。ですからまずは小学校5年生から知識を積み上げて行きましょう。

第1章でウォーミングアップできたら、次の第2章に進んでください。

第2章
人の体入門U

中学校1年生で習う生物は「植物」です。
「人の体」については中学校2年生で習います。
これを第2章で紹介します。

中学校で最初に習うのは神経、感覚器です。
そこに小学校で学習した消化管、呼吸、循環がもう少し詳しくなって再び登場します。

第3章
人の体入門V

第3章は中学3年生の生物です。ここではミクロの世界に入って行きます。細胞や生殖、染色体の話です。


高校生物T

○○○○○○○○イメージ


高校で生物Tはほぼ全員が履修するはずです。
その高校生物Tで最も理解しにくいのはおそらく「遺伝形式とその発現頻度」だと思われます。この分野はセンター試験には必ず計算問題として出題されます。なかなか難解ですので、ここで生物の学習が止まってしまいます。


でも安心してください。センター試験と異なり、看護の世界では遺伝の発現頻度が要求されることはありません。将来受験する国家試験でも出題されたことはありません。遺伝子の連鎖や組み換えは重要ではないのです。
看護に必要な遺伝の知識としては、メンデルの法則、常染色体、性染色体、優性遺伝、劣性遺伝の意味が理解できていれば十分です。


ただし、遺伝以外の範囲には知っておくべきことが数多くありますので順次紹介していきます。
トップバッターは「細胞と組織」です。

第4章
細胞と組織


ヒトの体は細胞でできています。細胞が集まって組織ができます。
まずは細胞内小器官、各種組織をを覚えてください。


細胞膜は特殊な膜です。今後もみなさんの頭を悩ませることになります。ここに出てくる浸透圧(しんとうあつ)を抵抗なく知識として受け入れられる人は多くありません。それが普通です。入学後にも何度も学習します。そして3年、国家試験までにはたいていなんとかなりますが?、早めにイメージだけでも身につけると後が楽です。ここではまず、「浸透圧」という言葉、現象だけでも覚えてください。

第5章
感覚器と神経


またまた眼と耳が出てきます。中学2年生の範囲で学習して以来です。
内容は中学2年生のレベルとあまり違いません。
というよりは、中学2年生のレベルが詳しすぎるのです。
復習だと思って学習してください。
これだけの知識があれば、入学後の勉強に十分ついていけます。

後半は神経系です。かなり詳しいレベルです。
高校時代に、本当にこんなに詳しいことを勉強していたのでしょうか。
同じレベルの講義を入学してから再度、行います。
ですから覚えられなくても自信を失わないでください。
入学後に十分リカバリーできます。

第6章
血液と循環


血液や循環も
小学校、中学校でそれぞれ習ってきました。
高校生物Tではこれよりかなり詳しくなります。

免疫の学習が始まります。免疫は高校生物Uで内容がさらに詳しくなります。ですからここではよく使われる用語の意味をまず覚えてください。

最後に酸素解離曲線を学習します。なかなか難解です。何回読んでも理解できないかもしれません。入学後も解剖生理学の講義で出てきますが、難解なことに変わりはありません。でも酸素解離曲線は、「右に動く条件下では酸素がたくさん供給されることをあらわしている」だけと考えれば簡単なことです。それをただグラフ上で示しているだけです。センター試験では酸素の供給率の計算問題が出ますが、看護では必要ありません。あくまで「右に動く条件の場所では酸素がたくさん供給されることをあらわしている」だけです。

第7章
内部環境の維持


体温の調節、体液の調節はヒトの内部環境を一定に保つために重要です。脳の視床下部、ホルモン、自律神経系が我々の意思とは関係なく働いてくれています。その働きに感謝し、十分に理解してあげましょう。

ホルモンが出てきました。内部環境の維持には欠かせないものです。入学後はそれぞれのホルモンについてさらに詳しく学習しますので、ここでは主なホルモンの名称をまず覚えてください。

高校生物U


高校で生物Uを履修していないまたは、しなかった方が数多くいるはずです。実はこの高校生物U内容と、入学してから最初に勉強する「解剖生理学」は内容が似通っています。ですから入学前に一度学習しておくことをお勧めします。すべて理解してしまえば入学後は楽勝です。
高校で履修した人、もしくは勉強中の人はもう一度見直しましょう。履修していない現役高校生はこのサイトで勉強してください。新しく教科書、参考書をそろえる必要はありません。

さあ、クリックして生物Uの内容を覗いてみましょう。


第8章
酵素とエネルギー

蛋白質はアミノ酸からできています。細胞で働く酵素も蛋白質の一種です。

ATPというものがいたるところででてきます。これはエネルギーの缶詰です。細胞は作ったエネルギーをATPという缶詰に入れて保管します。これを必要な時に小出しにするのが都合がいいようです。

第9章
生体防御

血液凝固や免疫の話がメインになります。かなり詳しい内容です。詳しすぎる内容です。入学後に学習する免疫学のレベルと同じです。ここまで理解できていれば当然、入学後は楽勝です。でもそんなことは難関大学の二次試験で生物Uを選択する受験生でしかあり得ないことです。

ここでは免疫学的なキーワードを頭の片隅に入れておいてください。入学後の講義中にまた思い出せるように。

第10章
遺伝情報

DNAやRNAの話です。これらは細胞で蛋白を製造するのに重要な働きをします。名前を聞いたことがある程度かもしれませんが、実は看護師の国家試験に出題されているのです。mRNA(メッセンジャー・アールエヌエー)の働きも覚えなくてはなりません。詳しいことは入学後の授業でも説明がありますので、ここは遺伝情報の入門編だと思って読んでください。


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