平成27年度 入学者のみなさんに
看護に必要な化学の知識は主に水溶液に関するものです。
ヒトの体の60%は水ですので、水とそこに溶けている塩分などが重要です。
小学校の時から何回も学習している酸性、アルカリ性の知識は看護師になっても必要です。
体調が悪くなると血液は酸性になりがちです。
さあ、ここでもう一度復習してみましょう
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小学校5年生、6年生の化学です。
なつかしのリトマス紙が出てきました。臨床の現場では使いませんが、もう一度酸性、アルカリ性について復習してください。
さあ、第2章は中学校の化学です。
ここでは主な元素記号や化学式を覚えましょう。サイト内に登場する元素記号や化学式は看護の勉強をしていく上で重要なものばかりです。
さあ、第3章からは高校の化学Tです。
高校化学Tでは理論化学に始まり、無機化学、有機化学を習いますが、工業的な内容がほとんどで、看護に必要なところはほんの少ししかありません。
人間の体液に含まれるイオンや酸性、アルカリ性に関する知識だけは必要ですのでここででチェックしましょう。
ナトリウムイオン、クロールイオン、カリウムイオン、水素イオンはヒトの体液に含まれる重要なイオンですので、必ず覚えてください。
高校化学Uでは化合物の立体構造、熱エネルギーや高分子化合物の学習をします。しかし、これらははっきり言って看護には必要ありません。
必要なのはやはり水溶液の性質に関する知識です。
高校化学Uでは緩衝作用を習います。これは体液の酸性、アルカリ性を調節するしくみを学習するために必要な知識です。
高校化学Uでは酢酸と酢酸ナトリウムの緩衝液で緩衝作用を説明しています。でもどうせ緩衝作用を勉強するなら看護師になるみなさんはヒトの体液で勉強しましょう。苦手意識のある方も、もう一度トライしてみてください。
平衡定数に関する計算は必要ありません。可逆反応が右に行くのか、左に行くのかがわかればいいのです。
「pHとは何か」は最低限、入学前に理解しておいてください。
この第5章「栄養・生命の化学」で学習する糖質、蛋白質、脂質などの栄養に関することや、遺伝子に関する内容の多くは生物Uと重なります。
生物Uの章にもありますので、そちらからも学習してください。